茶のみ

 友人が嫁いだお寺に、娘と茶飲みに出かけた。
 午後遅く着くと、既に、縁側に面した部屋で、友人達が茶飲みをしている。
 正しい茶飲みというものがあるとすれば、真にその光景。平均30〜40歳ということを除けば。
 娘は、寝起きのせいか、隣が仏間のせいか、中に入れず、すると、親切な、または風流な友人達は、茶のみ道具を外に建つ小さなお堂の前に持ち出し、小寒入梅空にもかかわらず、外茶飲みとなった。
 インドアなのかアウトドアなのか、微妙な寒さもあいまって、変に和む一同。
 その後、すっかり冷えた私達は、近隣の足湯に入って解散となりました。