「幸」の本意
下にも書きましたが、松沢編集長、アフロあだっちゃん、加瀬君、
私、だんな様で、会津の篆刻家、高橋政巳さんのところに行った。
それぞれ、自分の名前の由来を聞かせてもらう。漢字を、その
成り立ち、象形文字に置き換えて見ると、それぞれに創った人たちの
豊かな心象や、情景が見えてくる。一同感心しきり。
私の名前にある「幸」という字。高橋さん曰く、とても難しい
字なのだそうだ。
幸の下の部分は(辛)人が両手を楔で縛られている様子を表しているらしい。
戦で捕虜となり、敵国へ連れ去られ、酷い目に会うということを表している。
なんでわざわざ、幸せとは程遠い記号を使っているのかと思う。
実は、幸せという概念は人それぞれで、一つの文字に統一できなかったのだという。
確かに、お金があるのを幸せと感じる人、お腹いっぱいを幸せと感じる人。それぞれだ。
だから、その時代に一番過酷な状況、幸せとは正反対の状況を持ってきて、そんな状況
でないことが、幸せなのだよと現したのだという。
捕虜でもなく、楔でつながれてもいないあなた。そのままで、自由であり、平和であり、
幸せなんだよと。
どんなことでも、自分に立ち返ること。そのままでいい。それが幸せ。
- 作者: 高橋政巳
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