エドワードサイード

 最終日にやっとこドキュメンタリー映画祭を観にいく。
映画商事さんに2枚のチケットをいただいていたが、本日の
クロージング上映は無料でございました。


 シネマ忍者の菊地久美ちゃんに教えてもらってのクロージング。
仕事も定時で上がれたし、同じく定時であがった純君と観にいく。
会場では手話通訳を終えた愛ちゃんと会った。あっこちゃんとか
工藤さんとかと会うかと思ったが、以外に誰にも会わなかったなあ。


 久美ちゃんに、パレスチナものだとは聞いていたが、内容は
エドワードサイードへのオマージュだった。
パレスチナイスラエルの問題は、2国の領土争いという単純な
構造ではない。高度に複雑で忌まわしい歴史と政治が絡んでいる。
アメリカ(とヨーロッパ)の中東支配への戦略が、この2国分断
をあたかも歴史的必然のように仕組んでいるようにも見える。
イードのいうアイデンティティの喪失は、単一民族の集う
(支配する)国が復興することではもはや解決の意味を持たない。
 私たちは、自らが生まれた土地を回帰し、そこに永遠に帰属
できるほど、単純な社会には生きていない。
 私自身、国や地域といった自らをつなぎとめる因習は、私の
一部ではあっても全てではないし、しれらが私を拘束しようと
するなら全力で振りはらうだろう。


 では、私はどこから来てどこへ帰ればいいのか。

 
 映画は長すぎた感もあり、途中で断念。明日の仕事のことを考えて
帰るあたり、大人になったなあとか思う今日この頃。

 監督さんは日本の方でした。映画は最後見てないからだけど、
イードと祖国との関係、彼のアイデンティティの所在を丁寧に
追っていくより、監督さんとサイードの距離、それは、みずからの
ナショナリズムをどう帰結させるのかという距離が、それぞれ比較で
観れたらもっと面白かったのになあと思いました。

眠くてかいてるのでだんだん何か描いてるんだかZZZZZ。