客観的自己

 さても、
宵の明星がきれいだなと、二日続けてみる夕景色は、もう
すぐやってくる冬の色をしており。


 本質はそこにはないこと。
社会的行為自体に本質はないと頭でわかっている。ところが、
いつの間にか無意識に内面化していることもあるので、客観的に
本質の所在を問うてくれる他者が近くにいてくれることは、とてもありが
たいな、などと、夕暮れの空を見ながら、車のハンドルを切りつつ
思うのだ。


 ようは、どれだけ自覚的になれるかなんだべかな〜。


 内観をみる。絹糸の凛と張り詰めるように、
自己の身体と向き合う作業もまたよい。緩急のコントロール


 さても、昼過ぎの紅茶は、とてもきれいな琥珀色をしていた。